山口県宇部市のときわ遊園地にて、メディアアートで遊園地 を彩る「TOKIWA ファンタジア 2020」が開催されます。ダイナミックな仕掛けのプロジェクションマッピン グ、美しく光輝くイルミーネーション、プログラミングを駆使したインタラクティブな作品など、光と音のアート が夜の遊園地を彩ります。
参加するメディアアーティストは、世界的に活躍する5組、クワクボリョウタ、髙橋匡太、plaplax、三谷 正、ミ ラーボーラー。キュレーションはBEPPU PROJECTの山出淳也が担当し、全6作品をご覧いただけます。 『TOKIWA ファンタジア』は、昨年まで、毎年、市民参加によるイルミネーションイベントとして親しまれてき ました。今年は、アーティストが参加し、夜の遊園地がメディアアートの美術館へと生まれ変わります。
■ 開催期間 
令和2年11月29日 (日) - 令和3年1月31日 (日)
18:00 - 21:30 ( 17:30開場 )
※ 12月31日(木)、1月1日(金)は休園
 
■ 会場
ときわ遊園地
 
■ アーティスト
クワクボリョウタ、髙橋匡太、plaplax、三谷 正、ミラーボーラー (五十音順)
 
■ 入場料金
 1,000 円 / 高校生以下無料
 

夜の遊園地が、メディアアートの美術館に!
 

子どもたちがはじめて出会うアート、記憶に残る体験。
宇部市が毎冬に開催している「TOKIWAファンタジア」は、市民が手造りしたイルミネーションを施したイベントとして、毎年多くの市民が訪れ賑わいをみせています。
今年度は、ときわ遊園地を舞台に、これまで通りの市民有志による手造りのイルミネーションに加え、国内外で活躍するアーティストによるダイナミックな仕掛けのプロジェクションマッピングや美しく光輝くイルミーネーション、近年のコンピューターやセンサーなどのプログラミング技術を駆使したインタラクティブな作品を展示し、よりバージョンアップしたイベントへ!
次世代を担う子どもたちが、日常ではなかなか出来ないことを体験したり、多様性をもつ様々な作品と出会い触れることで、想像力や探究心をより深める場として活性化させていきます。

 
 
 

01 クワクボリョウタ『残像』
 

 
『残像』
江戸時代の大発明、『南蛮車(なんば)』が光の軌跡でよみがえる!
江戸時代に炭都・宇部で発明された『南蛮車』。穴の中から重たいものを引きあげる重労働を支えた『南蛮車』の動きを、た くさんの光のつぶで再現します。
Rémi Brun氏の技法提供による/制作サポート:中路景暁、山元史朗、パーフェクトロン/キャプチャ & プログラミング:Scott Allen/協力:日進精機株式会社
クワクボリョウタ / Ryota Kuwakubo

デジタルとアナログ、人間と機械、情報の送り手と受け手など、さまざまな境界線上で生じる事象をクローズアップする。その代表作に 『ビデオバルブ』『PLX』『ニコダマ』などがある。『10 番目の感傷(点・線・面)』(2010 年)以降は、光と影を使ったインスタレーション のシリーズ『LOST』など、観る人自身の記憶に働きかけ内面で体験を紡ぎ出すような作品に着手している。アートユニット、パーフェ クトロンとしても活動。『デザインあ展』(2018 年/富山県美術館、日本科学未来館)の展示構成などを手がける。 2011 年芸術選奨新人 賞(メディア芸術)受賞、2011 年ドクメンタフィルム&ヴィデオ・フェスティバル入選。


02 髙橋匡太『たてもののおしばい 観覧車と呪われた城』『カオハメ・ザ・ワールド in ときわ遊園地』
 

※画像は『たてもののおしばい 観覧車と呪われた城』の作品イメージです
『たてもののおしばい 観覧車と呪われた城』
『カッタ君の大観覧車』と『呪われた城』が夜の遊園地で繰り広げる、ひみつのおしゃべりに耳をかたむけてみましょう。
遊園地の日常や歴史をずっと見ている『カッタ君の大観覧車』と『呪われた城』。お客さんのお話もたくさん聞いていて、遊園地の事情通な彼らの仕事が終わった後のおしゃべりが、壮大なお芝居になりました。
監督・アーティスト:髙橋匡太
脚本:川口怜子
音楽:山中透
出演:小心ズ(ヤノミ&ケンノスキー)
映像・照明:川口怜子、村上美都
録音・音響:日下部雅則
 
 
『カオハメ・ザ・ワールド in ときわ遊園地』
カオハメ看板に顔を入れると、遊園地の人気者・くるくるぞうさんの気球にあなたの顔が映し出されます!
観光地やお店、アミューズメントスペースなど、全国各所で見かける顔ハメ看板が『くるくるぞうさん』の前に登場! しかし、 これは普通の顔ハメ看板ではありません。くるくる回るぞうさんたちと、気球に映し出されたあなたの顔が、楽しくて不思議 な世界をつくります。
 
髙橋匡太 / Kyota Takahashi

光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動する。京都市京セラ美 術館、東京駅、十和田市現代美術館など建築物へのライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な光の作品を創り出す。『夢のた ね』『ひかりの実』『ひかりの花畑』など、多くの人とともに作る大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がける。 グッドデザインアワード 2005 (環境デザイン部門)、2008 年京都府文化賞奨励賞、2010 年京都市芸術新人賞、DSA 日本空間デザイン 賞 2015 優秀賞、照明デザイン賞 2018 審査員特別賞、第 28 回 AACA 賞優秀賞・30 周年記念美術工芸賞などを受賞。
 


03 plaplax『The Great EscApe』
 

※画像は作品イメージです
 
『The Great EscApe』
動物園のサルたちが夜の遊園地にくりだした! 今夜は大さわぎ!!
動物園からサルたちが大脱走! 走りまわったり枝から枝へと飛びうつったり、学習施設ゾーンのあちこちで大あばれしています。サーチライトが照らしだすサルたちのシルエットを、いくつ見つけることができるかな?
協力:ときわ遊園地、ときわ動物園
 
plaplax / プラプラックス

インタラクティブ作品をベースに、空間、映像、プロダクトなど、領域を横断しながら活動する。物語を掘り下げ、さまざまなメディアを用いることで、新しい発見、創造的な学びや、ワクワクするような体験の創造に取り組む。展覧会での発表のほか、公共空間/商業スペースやイベントでの空間演出や装置/コンテンツ制作、プロダクトデザイン、大学や企業との共同技術開発など、異分野とコラボレーションし、活動の幅を広げている。
Ars Electronica(オーストリア)、SIGGRAPH(アメリカ)、ポンピドゥー・センター(フランス)、文化庁メディア芸術祭(日本)など、国内外で作品を発表。NHK (Eテレ)『デザインあ』の番組制作にも携わる。


04 三谷 正『UbeCube1.3』

 
 
  
撮影協力:宇部マルチコプター商会

『UbeCube1.3』

光と音に包まれる、幻想的な体験
キューブ状の構築物を中心に、芝生広場全体に美しい映像が次々と映し出されます。映像の中には、宇部市ならではのモチーフもたくさん。まるで万華鏡の中にいるような、光と音に包まれる幻想的な時間をゆっくりお過ごしください。
CubeDirection:川崎麻耶
SystemPrograming:白木良
sound+soundscapeDesign:KND
Visual:平尾淳/Nikolov Todor Krasimirov
 
三谷正 / Tadashi Mitani 

3DCGをベースとした映像制作技術をベースに空間、光のシステム開発を精力的におこない、その場所のキャラクターと映像技術を融合させた空間を立ちあげる。
京都二条城、高台寺、舞鶴市赤れんが倉庫群、姫路城三の丸広場、福知山城下のマッピングイベントや、ホテル、イベントスペース、パブリックスペースにおける大規模な常設映像システムなども手がける。


05 ミラーボーラー『Close Encounter 369』
 
※撮影協力:宇部マルチコプター商会
 
『Close Encounter 369』
ときわ公園に、光輝く巨大なUFOが降りたった! 
ときわ遊園地のまんなかに、キラキラと輝くUFOが出現!! たくさんのミラーボールでできたUFOが放つ無数の光と色が、あたりを幻想的な空間に変え、観ている人々を宇宙旅行へと連れて行きます。
Art Direction & Design : 中村則夫
Lighting : 玉田黄太郎
Production : 北狼 / 古賀智也 / ペータ / マキバオー
Iron Production : 山崎製作所
Photo : ペータ
Produce : 麻田亮
Special Thanks : 魔法グミ / 米原草太 / 中村キョータ
 
ミラーボーラー / Mirrorbowler 

光と反射の空間作品をミラーボールを使って創り出すアート集団。
その作品は無数の光と色彩を放ち、幻想的で独自の宇宙感に溢れた空間で、心に響く新しいヒカリの在り方を探し求める。
さまざまな光のイベントやイルミネーション、ロックフェスでの光の演出をはじめ、きゃりーぱみゅぱみゅ、木村カエラ、郷ひろみなどのミュージックビデオの演出など多岐に渡る活動を展開している。


 
■ キュレーション
山出淳也 ( BEPPU PROJECT 代表理事/山口ゆめ回廊博覧会コンダクター )
 
■ 企画制作
BEPPU PROJECT

関連事業|ファンタジアビュー・アニメーション in ときわ
『体験学習館モンスタ』 内スクリーン、園内各所
 
アニメーション作品の上映も同時開催
土居伸彰(アニメーション研究・評論)と池亜佐美(アニメーション作家)の共同キュレーションによる、アニメーション作品を上映しています。ときわ遊園地の風景に溶け込むアニメーションは、今この場所でしか見ることができません。どうぞお見逃しなく。
 
■ときわ公園正面入口(A on map)
『DREAMLAND』水江未来(2018年・5分)
■ときわ動物園・ときわ遊園地入口地下通路(B on map)
『跳ねるねずみ』築地のはら(2018年)
『スワンボートに乗るねずみ』築地のはら(2020年)
■カーニバルプラザ屋根部分(C on map)
『USAWALTZ』池亜佐美(2011年・2分26秒)※観覧車に要乗車
■体験学習館モンスタ内(D,E,F on map)
『USAWALTZ』池亜佐美(2011年・2分26秒)
『向かうねずみ』築地のはら(2019年・5分42秒)
『DREAMLAND』水江未来(2018年・5分)


土居伸彰 / Nobuaki Doi
 

1981年生まれ。株式会社ニューディアー代表、新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。ロシアの作家ユーリー・ノルシュテインを中心とした非商業・インディペンデント作家の研究をおこなうかたわら、AnimationやCALFなど作家との共同での活動や、『GEORAMA』をはじめとする各種上映イベントの企画、『ユリイカ』等への執筆などを通じて、世界のアニメーション作品を広く紹介する活動にも精力的に関わる。
2015年にニューディアーを立ち上げ、『父を探して』など海外作品の配給を本格的にスタート。国際アニメーション映画祭での日本アニメーション特集キュレーターや審査員としての経験も多い。著作に『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』、『21世紀のアニメーションがわかる本』(いずれもフィルムアート社)など。


池亜佐美 / Asami Ike
 
TV、WEB、映画などのアニメーション制作のほか、近年は動物園でのメディアアートコラボレーション『ひかるどうぶつえん』のディレクションをはじめ、開放的な空間を使ったプロジェクションマッピングを制作するなど、アニメーションと場所と音楽の関係性をデザインする。
web site  http://liltasm.com
 

一般公募によるイルミネーション作品展示
企業や学校、団体など市民有志によるオリジナリティあふれるイルミネーション作品を展示します。
 
UBEビエンナーレ彫刻の丘をライトアップ
第28回UBEビエンナーレ出品作品等をライトアップ。光の中に浮かび上がる幻想的な彫刻の姿を鑑賞できます。
 
「ぼたん苑」‟里山の灯り"ライトアップ
日本庭園「由志園」と連携し、冬牡丹を12月下旬から展示予定です。
 
 
クリスマスカードイルミネーション
市内の園児からの絵やメッセージを灯したクリスマスカードを正面玄関から遊園地入口に展示。
 
遊園地夜間営業
ファンタジア期間中は、遊園地も消灯時間(21時30分)まで営業。観覧車などから見える幻想的な世界を楽しめます。
 

 


■ 協賛
宇部興産株式会社、全日本空輸株式会社 山口支店、日本航空株式会社 山口支店、株式会社スターフライヤー、SIS 株式会社、宇部マテリアルズ株式会社、幸太郎本舗 TSUTAYA 宇部店、理想科学工業株式会社 宇部工場、宇部市内の郵便局、COCOLAND、山口宇部空港 ビル株式会社、協和キリン株式会社 宇部工場、チタン工業株式会社、株式会社新生、株式会社ヒラキ産業、山口銀行宇部支店、西中国信用金庫、宇部西ロータリークラブ、宇部東ロータリークラブ、宇部ライオンズクラブ、宇部ハーモニーライオンズクラブ、国際ソロプチ ミスト宇部、宇部商工会議所女性会
 
■ 後援
公益社団法人 宇部法人会、宇部ユネスコ協会、宇部ロータリークラブ、宇部新川ライオンズクラブ、 宇部サルビアライオンズクラブ、 朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、産経新聞社、宇部日報社、山口新聞社、中国新聞防長本社、山口宇部経済新聞、NHK 山口 放送局、KRY 山口放送、tys テレビ山口、yab 山口朝日放送、山口ケーブルビジョン、FMY エフエム山口、エフエムきらら、COME ON! FM、しゅうなん FM、FM わっしょい、FM サンサンきらら (順不同・敬称略)
 
■ 主催
宇部市 / TOKIWAファンタジア推進協議会