山口県宇部市のときわ遊園地にて、メディアアートで遊園地 を彩る「TOKIWA ファンタジア 2020」が開催されます。ダイナミックな仕掛けのプロジェクションマッピン グ、美しく光輝くイルミーネーション、プログラミングを駆使したインタラクティブな作品など、光と音のアート が夜の遊園地を彩ります。
参加するメディアアーティストは、世界的に活躍する5組、クワクボリョウタ、髙橋匡太、plaplax、三谷 正、ミ ラーボーラー。キュレーションはBEPPU PROJECTの山出淳也が担当し、全6作品をご覧いただけます。 『TOKIWA ファンタジア』は、昨年まで、毎年、市民参加によるイルミネーションイベントとして親しまれてき ました。今年は、アーティストが参加し、夜の遊園地がメディアアートの美術館へと生まれ変わります。
子どもたちがはじめて出会うアート、記憶に残る体験。
宇部市が毎冬に開催している「TOKIWAファンタジア」は、市民が手造りしたイルミネーションを施したイベントとして、毎年多くの市民が訪れ賑わいをみせています。
今年度は、ときわ遊園地を舞台に、これまで通りの市民有志による手造りのイルミネーションに加え、国内外で活躍するアーティストによるダイナミックな仕掛けのプロジェクションマッピングや美しく光輝くイルミーネーション、近年のコンピューターやセンサーなどのプログラミング技術を駆使したインタラクティブな作品を展示し、よりバージョンアップしたイベントへ!
次世代を担う子どもたちが、日常ではなかなか出来ないことを体験したり、多様性をもつ様々な作品と出会い触れることで、想像力や探究心をより深める場として活性化させていきます。
デジタルとアナログ、人間と機械、情報の送り手と受け手など、さまざまな境界線上で生じる事象をクローズアップする。その代表作に 『ビデオバルブ』『PLX』『ニコダマ』などがある。『10 番目の感傷(点・線・面)』(2010 年)以降は、光と影を使ったインスタレーション のシリーズ『LOST』など、観る人自身の記憶に働きかけ内面で体験を紡ぎ出すような作品に着手している。アートユニット、パーフェ クトロンとしても活動。『デザインあ展』(2018 年/富山県美術館、日本科学未来館)の展示構成などを手がける。 2011 年芸術選奨新人 賞(メディア芸術)受賞、2011 年ドクメンタフィルム&ヴィデオ・フェスティバル入選。
※画像は『たてもののおしばい 観覧車と呪われた城』の作品イメージです
『カオハメ・ザ・ワールド in ときわ遊園地』
カオハメ看板に顔を入れると、遊園地の人気者・くるくるぞうさんの気球にあなたの顔が映し出されます!
観光地やお店、アミューズメントスペースなど、全国各所で見かける顔ハメ看板が『くるくるぞうさん』の前に登場! しかし、 これは普通の顔ハメ看板ではありません。くるくる回るぞうさんたちと、気球に映し出されたあなたの顔が、楽しくて不思議 な世界をつくります。
光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動する。京都市京セラ美 術館、東京駅、十和田市現代美術館など建築物へのライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な光の作品を創り出す。『夢のた ね』『ひかりの実』『ひかりの花畑』など、多くの人とともに作る大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がける。 グッドデザインアワード 2005 (環境デザイン部門)、2008 年京都府文化賞奨励賞、2010 年京都市芸術新人賞、DSA 日本空間デザイン 賞 2015 優秀賞、照明デザイン賞 2018 審査員特別賞、第 28 回 AACA 賞優秀賞・30 周年記念美術工芸賞などを受賞。
※画像は作品イメージです
『The Great EscApe』
動物園のサルたちが夜の遊園地にくりだした! 今夜は大さわぎ!!
動物園からサルたちが大脱走! 走りまわったり枝から枝へと飛びうつったり、学習施設ゾーンのあちこちで大あばれしています。サーチライトが照らしだすサルたちのシルエットを、いくつ見つけることができるかな?
協力:ときわ遊園地、ときわ動物園
インタラクティブ作品をベースに、空間、映像、プロダクトなど、領域を横断しながら活動する。物語を掘り下げ、さまざまなメディアを用いることで、新しい発見、創造的な学びや、ワクワクするような体験の創造に取り組む。展覧会での発表のほか、公共空間/商業スペースやイベントでの空間演出や装置/コンテンツ制作、プロダクトデザイン、大学や企業との共同技術開発など、異分野とコラボレーションし、活動の幅を広げている。
Ars Electronica(オーストリア)、SIGGRAPH(アメリカ)、ポンピドゥー・センター(フランス)、文化庁メディア芸術祭(日本)など、国内外で作品を発表。NHK (Eテレ)『デザインあ』の番組制作にも携わる。
04 三谷 正『UbeCube1.3』
『UbeCube1.3』
3DCGをベースとした映像制作技術をベースに空間、光のシステム開発を精力的におこない、その場所のキャラクターと映像技術を融合させた空間を立ちあげる。
京都二条城、高台寺、舞鶴市赤れんが倉庫群、姫路城三の丸広場、福知山城下のマッピングイベントや、ホテル、イベントスペース、パブリックスペースにおける大規模な常設映像システムなども手がける。
光と反射の空間作品をミラーボールを使って創り出すアート集団。
その作品は無数の光と色彩を放ち、幻想的で独自の宇宙感に溢れた空間で、心に響く新しいヒカリの在り方を探し求める。
さまざまな光のイベントやイルミネーション、ロックフェスでの光の演出をはじめ、きゃりーぱみゅぱみゅ、木村カエラ、郷ひろみなどのミュージックビデオの演出など多岐に渡る活動を展開している。
関連事業|ファンタジアビュー・アニメーション in ときわ
『体験学習館モンスタ』 内スクリーン、園内各所
アニメーション作品の上映も同時開催
土居伸彰(アニメーション研究・評論)と池亜佐美(アニメーション作家)の共同キュレーションによる、アニメーション作品を上映しています。ときわ遊園地の風景に溶け込むアニメーションは、今この場所でしか見ることができません。どうぞお見逃しなく。
■ときわ公園正面入口(A on map)
『DREAMLAND』水江未来(2018年・5分)
■ときわ動物園・ときわ遊園地入口地下通路(B on map)
『跳ねるねずみ』築地のはら(2018年)
『スワンボートに乗るねずみ』築地のはら(2020年)
■カーニバルプラザ屋根部分(C on map)
『USAWALTZ』池亜佐美(2011年・2分26秒)※観覧車に要乗車
■体験学習館モンスタ内(D,E,F on map)
『USAWALTZ』池亜佐美(2011年・2分26秒)
『向かうねずみ』築地のはら(2019年・5分42秒)
『DREAMLAND』水江未来(2018年・5分)
土居伸彰 / Nobuaki Doi
1981年生まれ。株式会社ニューディアー代表、新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。ロシアの作家ユーリー・ノルシュテインを中心とした非商業・インディペンデント作家の研究をおこなうかたわら、AnimationやCALFなど作家との共同での活動や、『GEORAMA』をはじめとする各種上映イベントの企画、『ユリイカ』等への執筆などを通じて、世界のアニメーション作品を広く紹介する活動にも精力的に関わる。
2015年にニューディアーを立ち上げ、『父を探して』など海外作品の配給を本格的にスタート。国際アニメーション映画祭での日本アニメーション特集キュレーターや審査員としての経験も多い。著作に『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』、『21世紀のアニメーションがわかる本』(いずれもフィルムアート社)など。
池亜佐美 / Asami Ike
企業や学校、団体など市民有志によるオリジナリティあふれるイルミネーション作品を展示します。
第28回UBEビエンナーレ出品作品等をライトアップ。光の中に浮かび上がる幻想的な彫刻の姿を鑑賞できます。
日本庭園「由志園」と連携し、冬牡丹を12月下旬から展示予定です。
市内の園児からの絵やメッセージを灯したクリスマスカードを正面玄関から遊園地入口に展示。
ファンタジア期間中は、遊園地も消灯時間(21時30分)まで営業。観覧車などから見える幻想的な世界を楽しめます。